2017年9月30日 連続セミナー第三回 「地域にくらすトルコからのクルド人」エルマスさんの語り

日本にくらすアジアの少数民族 ~マイノリティをとおして国籍をかんがえる~

第三回 「地域にくらすトルコからのクルド人」エルマスさんの語り

今年は連続セミナーという形で4回に分けてトークイベントを開催することになりました。そして、第三回を9月30日に開催します。無国籍の方に自分のライフストーリーについて語ってもらい、特に日本で無国籍者として生きることについて皆さんと一緒に考えたいと思います。

 

20170930無国籍ネットワーク-チラシおもて-3

【日時】2017年9月30日(土) 15:00~17:00 無料 要予約

【会場】早稲田大学 11号館 教室未定 後ほどHP等でお知らせします。

(教室が決定するのは9月28日または29日になる予定です。)

アクセスマップ>> https://goo.gl/maps/APSkFS6Wz7t

 

参加する方はこのページの下部にあるフォーマットをご記入の上、メールでご連絡ください。

 

 

 

※本会のあと、ひきつづき懇親会があります(飲食費実費2000円~3000円ほど)。要予約

【会場】レストラン メソポタミア
アクセスマップ>>https://tabelog.com/en/tokyo/A1323/A132304/13212001/dtlmap/

 

20170930無国籍ネットワーク-チラシうら-1

連続セミナーについて

アジアでは、たくさんの少数民族が国家のなかに組み込まれ、多民族国家として成立しています。少数民族に国籍をあたえられないことがあり、かりに国籍を有していても二級市民あつかいです。日本にも、それらの少数民族がくらしています。

 

ほとんどが難民として日本にのがれていますが、日本政府は難民として認めていません。本国と同様、日本においてもまた彼/彼女らに居場所はなく、少数派あるいは無国籍者としていきていかざるをえません。とはいっても、逆境をバネにした力強い姿が、彼/彼女らのなかにみいだされます。

 

連続セミナーでは、本国と日本での経験を話していただきます。少数派の語りをとおして、国籍や民族について考えさせられると同時に、日本社会の一断面や彼/彼女らの活力をもとらえられるでしょう。みなさんの参加をおまちしております。

 

※ご参加される方は無国籍ネットワークに メールでご連絡ください。

また、9月23日までにご連絡いただきたく、よろしくお願い申し上げます。

連絡先:officer[at]stateless-network.com ([at]を@に変えて送信してください。)

以下のフォーマットをご記入の上、メールでお送りください

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【氏名】

【ふりがな】

【所属(任意)】

【電話番号】

【メールアドレス】

 

以下の( )に◯をご記入ください。

連続セミナー第三回「地域に暮らすトルコからのクルド人」エルマスさんの語りに参加( )

懇親会に参加( )

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2017年7月8日 無国籍ネットワーク・トークイベント: 特別企画セミナー「移動と人権:入国管理収容問題を人権の立場から問いなおす」 及び 連続セミナー第2回「スリランカ・タミルの悲劇、いまだ終わらず」

無国籍ネットワークからイベントのご案内です。

7月8日に

特別企画セミナー「移動と人権:入国管理収容問題を人権の立場から問いなおす」

連続セミナー第2回「スリランカ・タミルの悲劇、いまだ終わらず」チワンさんの語り

が開催されます。

セミナー後は懇親会も催されます。

みなさま、奮ってご参加ください。

 

特別企画セミナー 「移動と人権:入国管理収容問題を人権の立場から問いなおす」

特別企画セミナー2特別企画セミナー1

【日時】2017年7月8日(土) 11:00~13:00

【会場】早稲田大学 11号館817教室

【費用】無料 要予約

アクセスマップ>>https://goo.gl/maps/APSkFS6Wz7t

 

連続セミナー 日本にくらすアジアの少数民族~マイノリティを通して国籍を考える~

 

無国籍ネットワーク-チラシおもて-2第2回「スリランカ・タミルの悲劇、いまだ終わらず」チワンさんの語り

【日時】2017年7月8日(土) 15:00~17:00

【会場】早稲田大学 11号館817教室

【費用】無料  要予約

アクセスマップ>>https://goo.gl/maps/APSkFS6Wz7t

 

 

 

 

※本会のあと、ひきつづき懇親会があります(飲食費実費2000円~3000円ほど)。要予約

ぜひ、ご参加ください。

会場:NONG INLAY(ノングインレイ)
[http://nong-inlay.com/]

 

連続セミナーについて

無国籍ネットワーク-チラシうら-1アジアでは、たくさんの少数民族が国家のなかに組み込まれ、多民族国家として成立しています。少数民族に国籍をあたえられないことがり、かりに国籍を有していても二級市民あつかいです。日本にも、それらの少数民族がくらしています。ほとんどが難民として日本にのがれていますが、日本政府は難民として認めていません。本国と同様、日本においてもまた彼/彼女らに居場所はなく、少数派あるいは婿国籍者としていきていかざるをえません。とはいっても、逆境をバネにした力強い姿が、彼/彼女らのなかにみいだされます。連続セミナーでは、本国と日本での経験を話していただきます。少数派の語りをとおして、国籍や民族について考えさせられると同時に、日本社会の一断面や彼/彼女らの活力をもとらえられるでしょう。みなさんの参加をおまちしております。

 

※ご参加される方は無国籍ネットワークに メールでご連絡ください。

また、7月1日までにご連絡いただきたく、よろしくお願い申し上げます。

連絡先:officer[at]stateless-network.com ([at]を@に変えて送信してください。)

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参加をご希望の方は以下の( )に◯を記入して、ご連絡ください。(複数選択可)

特別企画セミナー「移動と人権:入国管理収容問題を人権の立場から問いなおす」に参加( )

連続セミナー第2回「スリランカ・タミルの悲劇、いまだ終わらず」チワンさんの語りに参加( )

懇親会に参加( )

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2017年5月27日 無国籍ネットワーク・トークイベント: 連続セミナー 第一回 「ビルマ・ロヒンギャのゆくえ」

日本にくらすアジアの少数民族 ~マイノリティをとおして国籍をかんがえる~

第一回 「ビルマ・ロヒンギャのゆくえ」アウン・ティンさんの語り

無国籍ネットワーク-チラシおもて-1今年は連続セミナーという形で4回に分けてトークイベントを開催することになりました。そして、第一回を5月の27日に開催します。無国籍の方に自分のライフストーリーについて語ってもらい、特に日本で無国籍者として生きることについて皆さんと一緒に考えたいと思います。

 

【日時】2017年5月27日(土) 15:00~17:00 無料

【会場】早稲田大学 11号館604教室

アクセスマップ>> https://goo.gl/maps/APSkFS6Wz7t

 

参加する方は無国籍ネットワークに メールでご連絡ください。

また、懇親会も行う予定ですが参加できる人数も限られていますので、懇親会への参加を希望する方はイベント開催より1週間前まで(20日まで)にご連絡ください。

 

連続セミナーについて

無国籍ネットワーク-チラシうら-1

アジアでは、たくさんの少数民族が国家のなかに組み込まれ、多民族国家として成立しています。少数民族に国籍をあたえられないことがり、かりに国籍を有していても二級市民あつかいです。日本にも、それらの少数民族がくらしています。

 

ほとんどが難民として日本にのがれていますが、日本政府は難民として認めていません。本国と同様、日本においてもまた彼/彼女らに居場所はなく、少数派あるいは婿国籍者としていきていかざるをえません。とはいっても、逆境をバネにした力強い姿が、彼/彼女らのなかにみいだされます。

 

連続セミナーでは、本国と日本での経験を話していただきます。少数派の語りをとおして、国籍や民族について考えさせられると同時に、日本社会の一断面や彼/彼女らお活力をもとらえられるでしょう。みなさんの参加をおまちしております。

 

【イベントレポート】2017年3月12日トークイベント「すてねとカフェ@横浜」の報告

 

3月12日に開催されたトークイベントの報告です!

 

丁章(チョン・ヂャン)氏について【丁氏のレジュメより抜粋】:

1968年、京都市の母の実家で生まれる。在日3世。両親は共に日本生まれの在日2世。父は朝鮮籍、母は韓国籍。1967年結婚時、南北のいずれの政府も朝鮮籍と韓国籍の婚姻を認めていないため、婚姻届けを南北政府のどちらにも届けずに、日本の市役所だけに提出(=日本政府の外国人登録法においての婚姻手続き)。同様に丁章氏の出生届も日本の市役所だけに提出。68年当時は日本も韓国も国籍法は父系優先血統主義であったので、国籍は父の国籍と同じ「朝鮮籍」となった。

トークイベント(1)

トークイベントの内容について:

国籍欄に記載される「朝鮮」は北朝鮮をささない。「朝鮮籍」を国籍という人もいるが、地域名であり記号であって国籍ではないと考える人もおり、丁さんは後者の立場をとる。実際に、丁さんにもパスポートはなく、国民登録もしておらず、無国籍にある。丁さんが経験したことだが、インターネットである国のビザ申請を行った際に「韓国籍」「北朝鮮籍」「無国籍」の欄はあったが「朝鮮籍」の欄はなかった。

トークイベントでは、朝鮮籍、韓国籍、在日コリアンの歴史について第二次大戦中から現代にいたるまでの説明がなされた【レジュメ参照】。その後、丁さんをはじめ「朝鮮籍」を保持し続ける人たちの考え(思想)についても話がおよんだ。

また、丁さんが国籍欄を無国籍に書きかえたいと入管に電話で尋ねたが「朝鮮籍」を無国籍に書きかえることがかなわなかったエピソード、「朝鮮籍」の再入国許可書で海外渡航を計画した際に北朝鮮国民と勘違いされてビザが下りず学会に参加できなかったエピソード、「韓国籍」に書きかえたらいろいろな手続きがスムーズになるとすすめられる経験が何度もあったなど、丁さんの個人的な経験を交えながら分かりやすいトークが進められた。

国民国家と国籍の関係、自然権、自然法、人権、人間解放、幸福が発展する経緯、今の時代に生きる難民や無国籍者などの国民でなくなった人たちの視点、国連が打ち出した無国籍者を撲滅するキャンペーン、無国籍でなくなることが本当に幸福なのかなど大きな視点で無国籍についてお話しいただいた。

 

質疑応答(抜粋):

  • 新垣先生:自身も無国籍者だった政治学者ハンナ・アーレントの話などを交えながら、国籍と人権、nationalityとcitizenship、国連の「I Belong」キャンペーン、難民の封じ込めが制度化している現状などのお話し。
  • 愛沢さん:国籍を持てば幸せなのか、無国籍を撲滅するべきなのか。戦中戦後に、日本に対する絶望を抱きながら敗戦を受け止め、日本人を守るべき日本国籍を失ったという認識の中で上海などで暮らした日本文学者たちの覚悟、無国籍者でもいいのではないかという考えなどについて。
  • 河先生:在日コリアンであるご自身の経験や思い(再入国許可書で渡航した経験、国籍変更による葛藤)について。
  • 丁さん:お子さまの民族名や国籍選択、親族全員で「韓国籍」に国籍変更をさせる圧力があった経験などについて。また、丁さんの親の世代は、日本名を名乗ることで日本の国から守られ、自分の身を守って生きてきたが、丁さんは日本名を名乗ることでは守られるないとの認識を抱くにいたった。そのことからもお子さまの民族名や国籍についてはお子さまの判断を見守りたいとのお考えをお持ちであることを話して下さった。
  • 佐川さん(詩人):先の在日コリアンの詩人は立場はそれぞれ違えど民族への強い思いを抱いて活動していたが、丁さんは在日コリアンであり無国籍であることを「思想」としている詩人であり、それは新世代の新しい詩人の形であると感じる。

 

トークイベントの総括:

無国籍当事者や研究者などさまざまな立場の方々の意見交換がなされた有意義な会となった。

ワンドリンク制(中国茶数種類、コーヒーから好きなものを注文)にしたため、飲み物を飲みながら、くつろいだ雰囲気の中でトークイベントが進められた。私(大島)個人の考えではあるが、内容や会場などで制約はあるだろうが、イベントによってはワンドリンク制を取り入れることで質疑応答がしやすい雰囲気づくりの一助になると感じた。

大がかりな広報活動は行わなかったが、関西から足を運んで下さった参加者もおり、無国籍当事者によるトークイベントへの関心がうかがわれた。

 

トークイベント終了後に「パスポート学」の出版記念祝賀会と懇親会を行った。参加者は15名(うち14名はトークイベントから引き続き参加)。無国籍や二重国籍などについての議論があったり、丁章氏の詩集『在日詩集「詩碑」』を数名が朗読するなど充実した会となった。

 

以上

 

報告者:大島理恵

【イベントのご案内】2017年3月12日  無国籍ネットワーク・トークイベント(すてねとカフェ)@横浜

無国籍ネットワーク・トークイベント(すてねとカフェ)@横浜

日時:3月12日(日) 午後2:00 ~4:00 ( 1:30受付開始)

 

タイトル:「自然人、あるいは個人としての無国籍者の視座から」

講演者:丁章(チョンヂャン)氏

講演概要:「事実上の無国籍である「朝鮮」籍を保持する者として、その当事者の想いを証言する」

※丁章氏プロフィール:

詩人、無国籍ネットワーク運営委員 1968年、京都市にて出生。在日コリアン3世 大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)Ⅱ部中国語学科卒業 現在、東大阪市在住。喫茶美術館館長、和寧文化社代表。

〈著書〉

詩集『民族と人間とサラム』(新幹社 1998年)

詩集『マウムソリ――心の声』(新幹社 2001年)

詩集『闊歩する在日』(新幹社 2004年)

散文集『サラムの在りか』(新幹社 2009年)

詩集『詩碑』(新幹社)は2016年12月新たに出版された。 その他共著多数

 

参加費:1000円(1ドリンク付)要予約

本会のあと、ひきつづき懇親会(合評会)があります(飲食費実費5000円~6000円ほど)。

懇親会では、丁章さんがコラム「日本国「再入国許可書」と私」を寄稿された 『パスポート学』(北海道出版会、2016年11月出版)の執筆者との懇親会、合評会、出版祝賀会も行われます。ぜひ、ご参加ください。

 

会場:華都飯店 横浜中華街 地久門すぐ横

http://www.kato-hanten.com/

 

無国籍について疑問に思うことや質問したいこと、誰かに聞いてもらいたいことなど、無国籍ネットワークの交流会「すてねとカフェ」に集まって、皆で思う存分語り合いませんか? 無国籍の方も有国籍の方も、ぜひお集まりください!

 

※ ご参加くださる方は、3月8日(水)までに下記までご連絡いただきたく、よろしくお願い申し上げます。

 

連絡先:officer[at]stateless-network.com ([at]を@に変えて送信してください)

 

無国籍ネットワーク・トークイベント(すてねとカフェ)@横浜 運営委員

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参加をご希望の方は以下の( )に◯を記入して、ご返信ください。

本会と懇親会の両方参加(   )

本会のみ参加(   )

懇親会のみ参加(   )

【イベントのご案内】2016年11月19日 無国籍ネットワーク講演会 「帰る国無き難民のこころ」

無国籍ネットワーク講演会のご案内です。

2016年11月19日(土)、精神科医 野田文隆先生による講演会を開催いたします。

みなさま、是非お越しください!

 

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「帰る国なき難民のこころ」

日時:2016年11月19日(土)15:30~16:30 (受付 15:15〜)

場所:早稲田大学 11号館508号室

講師:精神科医 野田 文隆先生

講演要旨: 帰る国のない人々(難民、無国籍者)が日本にも増えている。かれらは日本で受け入れられていない状況の中で生きていることが多い。そのため、貧困、孤独、家族との別れ、望郷の思い、亡命中のこころの傷(トラウマ)に身を裂かれている。そういう人々がメンタルヘルスの危機を抱えることは極めて多い。特に、うつ病、外的心傷後ストレス障害が特有の病気である。この疾患の特徴を説明し、これらの病気の留意事項、また、そういう人をみたらどう対処するのが良いのか解説する。また、帰る国なき難民へのこころ支援とはなにをすればよいのか議論したい

講師略歴: 1948年宮崎生まれ。東京大学文学部卒業。広告コピーライターを経た後、千葉大学医学部に進み、精神科医となる。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学で卒後研修を受けた後、東京武蔵野病院精神科に勤務。1999年より2014年まで大正大学人間学部教授。ブリティッシュ・コロンビア大学精神科Adjunct Professorを兼任した。現在、めじろそらクリニック院長。多文化外来を実践し、数多くの外国人、移住者難民の診察にあたっている。元多文化間精神医学会理事長、元世界精神医学会多文化間精神医学セクション副会長。

主な著作: 「間違いだらけのメンタルヘルス」(大正大学まんだらライブラリー)、「マイノリティの精神医学」(大正大学出版会)他

 

講演会の後、懇親会を予定しております。

 

懇親会

日 時:2016年11月19日(土)17:00~

場 所:「ノング インレイ(Nong Inlay)」JR高田馬場駅前

東京都新宿区高田馬場2-19-7 タックイレブンビル(TAK11)1階

電話番号:03-5273-5774

予 算:3000円位

 

※講演会、懇親会へ参加をご希望の方はこちらから、参加ご希望の旨、ご連絡をお願いします。

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当日は、14:00〜14:30 2016年度無国籍ネットワーク総会、14:30〜15:30 事業報告会を開催いたします。総会は正会員の方のみ出席が可能となりますが、事業報告会はどなたでもご参加いただけますので、ご都合よろしければ、併せてご参加ください。

【イベントレポート】2016年10月15日 第3回 無国籍ネットワーク・トークイベント「難民・国籍・アイデンティティ」

10月15日(土)に行われた第3回無国籍ネットワーク・トークイベントの様子をご報告致します。

次回は2016年11月19日(土)早稲田大学にて、精神科医 野田文隆氏による講演会「帰る国無き難民のこころ」を予定しております。詳細が決まりましたら、改めてご案内致します。

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10月15日(土)、「難民・国籍・アイデンティティ」について考えるトークイベントが早稲田大学で開催されました。当日は学生を含め22名の方が参加。無国籍ネットワーク運営委員の池辺利奈氏から、修士論文の一部である「在日ロヒンギャの民族的アイデ
ンティティの変容」と題する報告。後半は同運営委員のスティーブン・マキンタヤ氏をファシリテーターに国籍やアイデンティティについて議論するワークショップが行われました。

 

6月に行われたトークイベント に引き続き、池辺氏はさらに踏み込んで、難民と移民の定義の解説に加えアイデンティティの形成に関する理論について説明しました。それをふまえ在日ロヒンギャの心境の変化、母国においてロヒンギャであることを否定的に捉えていたものの、国外への移動を機にロヒンギャとしての意識・自信を持つようになったことなど、独自に行ったインタビューから見えてくる在日ロヒンギャのアイデンティティの変容の経緯について報告されました。また調査方法やインタビューのデータ整理や分析の方法について聞くこともでき、今後卒論を書く学生にはとても参考になったと思います。40分の報告の後、参加者からたくさんの質問がありました。「どうしてロヒンギャの研究をしようと思ったのか」、「日本に住むロヒンギャはどのような経緯できたのか」、「ミャンマーでは具体的にどのような差別を受けているのか」、「民族を分ける要因はどこにあるのか」など、活発な議論が行われました。

 

続いたワークショップでは4~5人1グループで全5チームに分かれました。マキンタヤ氏は最初に「日本国籍を持っている外国人」、この表現についてどう思うかと問いかけました。それ以外にも今回のテーマである「難民・国籍・アイデンティティ」に関連したトピックについて話し合いました。日本人としてのアイデンティティとは何か、今後日本にくる移民や難民にどう対応するのか、その長期化により国籍を与えるべきか、移民や難民の子供の教育はどうするのか、などを論点に意見交換をしました。参加者からは、「普段自分が日本人だと意識することはあまりないけれど、海外にいる時は日本人だと思うことはある」、「移民、難民、日本人関係なく子供が教育を受ける機会の平等は大事である」、「日本の教育システムは統一化されたところがあり、文化の違いにどこまで対応できるのか」「日本人と移民・難民が交流する機会の必要性」、「受け入れはだれが行うのか、それは国なのか地域なのか」、「国家にもたらす利益について考えるが故に受け入れに消極的な傾向があるのではないか」と様々な意見や疑問がでました。議論が盛り上がったため、2時間を予定していたイベントもあっという間に時間が過ぎ30分の延長で終えました。

 

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かつて無国籍であった方や二重国籍の方もそれを他の参加者に共有して、とてもオープンに語り合える場であったと思います。出席者へのアンケートでは、「難しい話題ではあったが、とても勉強になった」などの感想が寄せられました。議論を通して、今後日本は排外主義をどのように解決していくのかと、新たに浮上した課題もあり、これからもみなさんと一緒に考えていきたいです。

 

無国籍ネットワークユース代表

東 美華

 

【イベントレポート】2016年9月7日〜13日 タイスタディツアー(英語版)

2016年9月7日〜13日にタイスタディツアーが開催されました。

ツアーに参加した、無国籍ネットワークユースのクリスティンさんのレポートをご紹介いたします。

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Study Tour to Thailand

Sep. 7th – 13th Chiang Mai and Chiang Rai

Stateless Network Youth & Waseda Univ. Chen Seminar

Chae won “Christine” Lee

Purpose

Personally, the primary goal of the study tour was to meet and conduct the interview with stateless and nationalityless people of Thailand, and the purpose was well achieved. Also, by listening to lectures and conducting interviews, I was able to learn more about refugees and Mountain People of Thailand and how they become stateless and how they acquire Thai nationality. Overall, the tour was fruitful and meaningful.

Homestay at Mae Kampong (Sep. 8th-9th)

thai-study-tour               Our team have stayed in a local household at village Mae Kampong for a night. We hung out with children in the village and were invited to dinner party at night. In the morning of the second day, we went to the temple and offered food and flowers to monks and participated in morning praying ritual. Villagers in Mae Kampong were very friendly and were welcoming to tourists and homestay program participants. The most interesting part of the village was that it was self-sustainable village with its own banking system. Villagers take turn in homestay program and the other economic activity and divide the profit evenly. Certain percentage of benefit will go into the village bank and would be used for the management and welfare system of the village.

Interviewing Ayu Teacher and Mong’s Family (Sep. 10th)

Professor Chen, Mr. Suzuki and I have been to Payap University to meet Ayu teacher. Mrs. Ayu is a representative figure of stateless people in Thailand. As a musician and teacher, she has contributed to Thai society and music industry. However, since her parents were Karen who escaped from the ethnic cleansing of Myanmar government, she has never had a nationality.

She had various struggles throughout her life, including traveling out of Chiang Mai Province and not being able to sign documents for her daughter as a legal guardian. Experts say that Mrs. Ayu is one of the most difficult complicated cases of statelessness. Many experts and scholars are making their efforts to help her acquire Thai nationality. Mrs. Ayu said that although Thai nationality does not mean that much to her, it would make her life much easier if she gets to have one.

After that, we made our way to Mong’s home. Mong is well known in Japan as an ‘paper airplane boy.’ When he was 10 years old, he became a paper airplane champion in Thailand and was requested to come to Japan to attend the world competition. Sadly, it was impossible for him to go abroad because he was a stateless. His parents were immigrant workers from Myanmar and Mong has never been officially registered. However, Thai government has made an exceptional decision to let Mong go to Japan. Through this, he acknowledged people around the world about the statelessness issue.

What amazed me the most was the fact that Mong never gave up on his dream and is still pursuing it up until these days. He is now working as a drone driver, helping the special shooting team. Using his drone, he takes pictures and videos from the sky. He is sending certain amount of money to his family every month, but the parents are saving up everything, without spending a penny. “We can’t spend it. We are going to give him back when he gets older,” Mong’s parents said. The boy who was admiring the sky is living in his dream.

Mirror Foundation, Chiang Rai (Sep. 11th-12th)

Mirror Foundation is located in rural area in Chiang Rai. It is currently supporting Mountain People and local children’s education. Head staff Mrs. Sakura gave us lecture about the Mountain People and stateless people of Chiang Rai area. Mirror Foundation is helping Mountain People and stateless refugees to acquire Thai nationality by funding them and providing legal counseling.

Next morning, we went to the village to meet boy name Apa. Apa is ethnically “Aka,” but stateless. He has been discriminated in various ways throughout his life, but the biggest incident that happened to him was a car accident few years ago. Although he was a victim, legal system did not provide him with any protection and he had to pay unbelievably high medical fees since he did not have a Thai nationality. He is still suffering of aftereffects from the accident. Yet, he was very strong-minded and believed that the accident was meant to be—that it was all God’s plan to make him grow as a person. I could see that religion has become a large part of his identity and life.

Mirror Foundation is currently supporting him to acquire Thai citizenship. Apa said that he want Thai nationality so that he could be more mobile and work in the other countries. I was touched by how devoted staffs and volunteer workers were at Mirror Foundation, and also by how Apa has overcome his personal crisis.

Symposium at Thammasat University (Sep. 13th)

The symposium “the situation, law as and policies frameworks to deal with the challenges that stateless and nationalityless persons, migrants and aliens face in the current decade: a comparative study of Thailand and Japan” was held in Thammasat University. Many experts in the field and stateless themselves have participated to the symposium. Thai scholars gave presentations regarding the current stateless and nationalityless issues of Thailand. Professor Chen gave a presentation regarding current situation of Japan, including specific case studies. I gave a presentation as a member of Stateless Network Youth, which was mainly about Stateless Network Youth’s activities and my personal experiences and thoughts regarding the issue.

【イベントのご案内】2016年10月15日 「難民・国籍・アイデンティティ」無国籍ネットワークトークイベント

近年、シリア難民をはじめとする多くの難民・強制移民の移動により、特にヨーロッパ諸国による難民の受け入れと国境管理や排斥運動など問題が大きく報道されるようになりました。難民の人道的な受け入れと、難民・移民の統合、国民と国家の関係、ナショナリティとナショナル・アイデンティティの問題が注目されています。

日本も70年代後半からベトナム戦争から逃れる人たちを難民として受け入れ、それ以降もミャンマーや他の国から難民を受け入れ続けてきました。数こそ多くはありませんが難民の長期滞在と定住化、さらに帰化も徐々に進んでおり、もはや難民の社会統合は他国の問題ではなくなっています。そこで、今回のイベントでは難民と国民国家との関係、国籍問題、そして受け入れ側の国民国家における社会統合、国籍、ナショナル・アイデンティティについて考えたいと思っています。

今回は二つのセッションに分けて行います。第一部では池辺利奈さんが「在日ロヒンギャのアイデンティティの変容」について報告し、第二部はワークショップという形で皆さんと一緒に国民国家、国籍、ナショナル・アイデンティティについてともに考えたいと思っています。

 

日時:2016年10月15日(土)14:00 – 16:00

場所:早稲田キャンパス 169-8050 新宿区西早稲田1-6-1 アクセス

11号間508号室 キャンパスマップ

 

第一部 研究報告

報告者: 池辺利奈

タイトル:在日ロヒンギャのアイデンティティの変容

要旨:修士論文テーマである「在日ロヒンギャのアイデンティティの変容」について報告します。本研究では、日本に暮らすロヒンギャ難民の個人の背景事情を質的に捉え、彼らの民族的アイデンティティの形成過程を辿ります。これまでの移民・難民のアイデンティティ研究では、難民は移民の下位概念として捉えられ、Phinney(1991)の民族的アイデンティティ発達理論が一般的に広く支持されてきました。しかしながら難民は、迫害経験や祖国からの脱出や繰り返される国家間移動など独自の「難民経験」有し、それゆえ難民は、より複雑なアイデンティティ形成プロセスを経験する可能性も推察されます。そこで本報告では彼らの独自のコンテクストを考慮した時にどのような理論が彼らの民族的アイデンティティを説明し得るのか、協力者の語りに注目した質的調査を通して検討します。

 

第二部 ワークショップ・グループディスカッション

モデレーター: マキンタヤ スティーブン

タイトル:難民と国籍とアイデンティティについて国民国家とナショナリティについて考える

 

国民国家の形成と、難民・無国籍問題は切り離して考えることはできない。つまり、国家のメンバーとされると国民とそれ以外の人々について考える必要があるでしょう。自由と民主主義が謳われている近代国民国家における国家と国民の関係とはどういったものでしょうか。それはどうあるべきなのでしょうか。国籍を与えられる条件とは何か。移民や難民はまず受け入れ国に同化してから国籍が与えられるべきなのか、それとも国籍を与えられてから徐々に統合されるべきなのでしょうか。難民、無国籍者に視点を当てながら、国民国家のあり方とその課題について考えます。

 

 

報告者:池辺利奈(いけべ りな)

国際基督教大学大学院修士課程修了。

大学院では心理学的側面から在住外国人について研究中。

無国籍ネットワーク運営委員

 

ワークショップ司会:Stephen McIntyre (スティーブン・マキンタヤ)

オーストラリア人、日本生まれ

一橋大学社会学研究科大学院修士課程在学中

難民受け入れ政策、無国籍と国籍剥奪の問題、難民・庇護申請者自らの権利獲得に向けての能動的な活動等について研究

無国籍ネットワーク運営委員

 

【イベントレポート】2016年9月7日〜13日 タイスタディツアー

2016年9月7日〜13日にタイスタディツアーが開催されました。

本ツアーは、無国籍ネットワーク会員である立教大学社会学部准教授 石井香世子氏が企画・準備をを担当され、立教大学社会学部石井ゼミ、東京大学東洋文化研究所 池本研究室との合同企画として、開催されました。

現地での様子をツアーに参加された鈴木崇仁さんがまとめて下さったので、ご紹介いたします。

 

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させていただき、無国籍の人々に対する法律相談の様

子を見学しました。そこでは、どのようにすれば国籍

を取得できるようになるかを相談していました。みな

さん、真剣な様子で互いの話を聞いていました。タイ

人であることは思ったよりも様々な方法で証明できる

ことが分かりました。

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ても広いので、大学内の人々はバイクやバ

スなどで移動していました。ここでは無

籍にするセミナーが開かれ、日本とタイ

の無国籍問題を研究している者同士で親交

を深めました。

 

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きました。終始、和やかな雰囲気の中でインタビュー

が行われ、今までの人生で経験したことをお話しして

いただきました。無国籍ということが障害になった経

験もあったそうです。無国籍方の生の声を聴くという

貴重な体験をすることができました。

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聞きしました。インタビューはこの方の自宅で行われ、

お水を出してくれるなど、親切な対応をしていただき

ました。タイに来るまでの過酷な体験の話や、今現在

の生活の様子をお話しいただきました。また、家の中

でインタビューが行われたので、実際の暮らしぶりを

体感できる貴重な機会となりました。

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Thanmmasat大学のランパーンキャンパスで

無国籍に関するシンポジウムが開かれました。

ここではタイ国内において無国籍問題に取

組んでいる多くの人々が出席しました。各団

体からプレゼンテーションが行われ、現在の

無国籍の状況を知ることができました。

鈴木 崇仁

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