【リマインド】2/28(日)オンラインセミナー「コロナ禍における移民・難民・無国籍者の実態と支援」のお知らせ

【リマインド】2/28(日)オンラインセミナー「コロナ禍における移民・難民・無国籍者の実態と支援」のお知らせ

オンラインセミナー「コロナ禍における移民・難民・無国籍者の実態と支援」がいよいよ明日(2月28日)開催されます!

 

すでにお申し込みされた方には、ご記入いただいたメールアドレス宛にZoomのリンクをお送りしております。

お申し込みいただいたにもかかわらず、メールが届いていないという場合には、迷惑メールボックスに入ってしまっている可能性もございます。

一度ご確認くださいますようお願いいたします。

迷惑メールボックスにも入っていないという際には、お手数ですがstateless.youth(at)gmail.com※ (at) は @ に置き換えて下さい)までお問い合わせくださいませ。

 

◆登壇者紹介

「生活困窮者の実態と支援」

崔洙連

NPO法人 移住者と連帯する全国ネットワーク 事務局スタッフ

「医療・生活の支援」

長澤正隆

NPO法人 北関東医療 相談会 事務局長

「国境閉鎖、コロナと国籍」

陳天璽

NPO法人 無国籍ネットワーク代表

(早稲田大学教授、元無国籍者)

「ロヒンギャの現状」

長谷川留理華

NPO法人 無国籍ネットワーク 運営委員

(元無国籍者)

■共催:NPO法人 無国籍ネットワーク、無国籍ネットワークユース(本イベントはREADYFORの助成により開催します)

■開催日時:2月28日(日)14:00~15:30

■開催方法 : Zoom (リンクはご記入いただいたメールアドレスにお送りいたします)

■参加費:無料

■お問合せ先:officer(at)stateless-network.com

※ (at) は @ に置き換えて下さい。

 

ご参加はこちらから

https://forms.gle/Hwah9cqLDYi1km9C9

 

 

当日は何卒よろしくお願いいたします。

お会いできることを楽しみにしております。

「朝鮮籍:なぜトランスナショナルの視点なのか」 出版記念セミナーのご案内

「朝鮮籍:なぜトランスナショナルの視点なのか」 出版記念セミナーのご案内

3月14日にZoomで行われるオンラインセミナーのお知らせです。

「事実上の無国籍」や「国籍未確認」と言われる朝鮮籍の本を出版するにあたって、なぜトランスナショナルという視点にこだわったのか。国家への帰属が当然視される今の世の中でこの本を出版することの意味は何か。出版の経緯と目的についてお話しを伺います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登壇者のご紹介

・李里花(中央大学准教授)

・髙希麗(公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所)

・崔紗華(同志社大学助教)

・丁章(詩人、無国籍ネットワーク運営委員)

・秋山肇(筑波大学助教、無国籍ネットワーク運営委員)

・陳天璽(早稲田大学教授、無国籍ネットワーク代表)

 

開催日時:3/14(日) 14:00~15:30

開催方法:Zoom(リンクはご記入いただいたメールアドレスにお送りいたします)

定員:上限なし

参加費:無料

お問い合わせ先:officer@stateless-network.com

参加のお申し込みはQR コードをスキャンいただくかInstagram (@statelessnetwork)

またはこちらからお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナ禍における移民・難民・無国籍者の実態と支援

コロナ禍における移民・難民・無国籍者の実態と支援

2月28日にZoomで行われるトークイベントのお知らせです。

今回はコロナ禍での支援を通して見えてきた無国籍者の実態、これからの移民・難民・無国籍者との共生のあり方について考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登壇者紹介

 

「生活困窮者の実態と支援」

崔洙連

NPO法人 移住者と連帯する全国ネットワーク 事務局スタッフ

 

「医療・生活の支援」

長澤正隆

NPO法人 北関東医療 相談会 

事務局長

 

「国境閉鎖、コロナと国籍」

陳天璽

NPO法人 無国籍ネットワーク代表

(早稲田大学教授、元無国籍者)

 

「ロヒンギャの現状」

長谷川留理華

NPO法人 無国籍ネットワーク 

運営委員(元無国籍者)

 

共催:NPO法人 無国籍ネットワーク、無国籍ネットワークユース

(本イベントはREADYFORの助成により開催します)

 

2021年2月28日(日) 14:00~15:30

Zoomにて開催します。

 

参加費:無料

定員:100名様

 

こちらのURLまたはQRコードからお申し込みくださいませ。

https://forms.gle/Hwah9cqLDYi1km9C9

 

 

 

 

 

 

みなさまのご参加をお待ちしています。

 

 

Instagram: https://www.instagram.com/statelessnetwork/

Facebook: https://www.facebook.com/stateless659/

Twitter: https://twitter.com/StatelessNet/

 

SNYドキュメンタリー映画上映会&トークイベントのお知らせ

SNYドキュメンタリー映画上映会&トークイベントのお知らせ

SNY
ドキュメンタリー映画上映会&トークイベントのお知らせ

≪概 要≫
【日時】12/13(日) 14:00〜15:30
【場所】YouTube Live配信
【対象】全て
【内容】
ドキュメンタリー映画「Welcome to Tsunami Village」の上映会とトークイベントを開催します。映画上映後、作成者である茂野氏(現在新聞社勤務)と、ミャンマーでコンテンツ制作会社を経営している北角氏、東南アジア地域の近代史の専門家である根本教授にパネルトークを行っていただきます。このイベントを通し、より多くの人に「無国籍」という問題について理解を深め、日本で生きる私達も「当事者」であるという認識を持ってもらいたいと思います。

登壇者プロフィールについては下記の無国籍ネットワークユースのInstagramをご覧ください。

【定員】無制限
【自己負担額】無料
【参加方法・申し込み先】https://forms.gle/gM6zXRirSm3c8wus7
【締切】なし
【問い合わせ先】(必須)stateless.youth@gmail.com
【ご参考】
無国籍ネットワークユース Instagram(詳細は随時更新)
https://www.instagram.com/statelessnetwork/?r=nametag

2020年度SNY主催オンラインセミナー報告書

2020年度SNY主催オンラインセミナー報告書

2020 年6 月7 日(土)に行われたオンラインセミナーの報告書が届きました!

 

【2020 年度SNY 主催オンラインセミナー報告書】報告者:小川いぶき 編集者:原尻伊織、松田梨沙

1. はじめに
無国籍ネットワークユース(以下、SNY と略称)は無国籍ネットワーク代表の陳天璽先生のご協力のもと、2020 年6 月7 日(土)にオンライン会議アプリケーション「Zoom」上でオンラインセミナーを開催し、80 名を超える方々に参加していただくことができました。

2. セミナーの目的
本セミナーの目的は、SNY メンバーが陳天璽先生のご経験を知り無国籍に対する理解をさらに深めること、本セミナーをきっかけに無国籍に対してより多くの学生に興味を持ってもらうことでSNY の入会に繋げること、そしてSNY の活動目的である「無国籍に対する認知・関心の拡大」を達成することでした。

3. セミナーの開催経緯
オンラインでセミナーの開催は本団体にとって初の試みでした。きっかけは、2020 年4 月に政府から緊急事態宣言が発令され、普段の活動が十分に行うことが難しい状況の中でSNY として、外出せずに家の中でできることは何かと考えたことでした。構想を練り始めたのが5月前半で新メンバー募集時期と重なったこともあり、はじめは新メンバーに無国籍について知る入門編の勉強会を構想していましたが、さらなる新メンバーの募集も兼ね、一般の学生にも参加を募ることを決定し、最終的には社会人の方まで参加可能範囲を拡大ました。

4. セミナーの内容
はじめにSNY メンバーから無国籍について説明を行った後、陳天璽先生から自身の生い立ちやご経験、無国籍者の在留資格の有無におけるそれぞれの境遇、国境という壁の高さ、アイデンティティの形成について詳しくお話ししていただきました。最後に、無国籍者に向けて今の私たちができることは何か、陳先生のお考えを強いメッセージとともに述べていただきました。その後、質疑応答とSNY メンバーによるSNY の活動内容の紹介を行いました。

5. セミナーの参加者について
セミナー参加者のうち事後アンケートにお答えいただいた61 人中56 人が学生であり、東京のみならず京都や長崎、北海道また国境を超えて中国から参加した学生もいました。企業や国際機関に務めていらっしゃる社会人の方からの参加もありました。

6. セミナーに関する参加者からの声
事後アンケートではセミナーに関して、「タイトル以上に面白かった」「またこのようなイベントを企画してほしい」など賞賛の声が多く寄せられました。また、「無国籍の問題について私が持っていたイメージとは違う視点を知ることができた。」「私もハーフで国籍≠アイデンティティだと常々感じていたのですがうまく言葉にできず今回のセミナーが助けになった。」「国際協力の道を考え直すきっかけとなった」など無国籍に関することだけではなく、自身のアイデンティティや国際問題について見つめ直すきっかけもつくることができたのではないかと思います。

7. セミナーの反省点
事後アンケートで、質疑応答の時間をより長く設けてほしいという声が多く寄せられ、また社会人の方からは学生が互いに意見交換をする様子が見たいという意見をいただいたため、質疑応答や意見交換の時間を十分に用意していなかったことを反省し、今後に生かしたいと思います。

8. 今後の展望
セミナー中に陳先生が「無国籍とともに生きる」ことが当たり前の社会を作りたいとお話しされていました。私たちは無国籍について多くの方に知っていただくことを通して、この「ともに生きる」社会を目指していきたいと思っております。そのために、今後も無国籍の関心を高められるようなイベントを、定期的に企画していきたいと思います。それと同時に、無国籍の方へ私たちの声を届かせるためにも広報活動をさらに活発化させていきたいと思います。

9.謝辞
改めましてこのオンラインセミナー の開催にあたってご協力いただいた、セミナー登壇者の陳天璽先生に感謝申し上げます。

新大久保で1月25日土曜日に多文化社会研究会で開催、三谷純子先生(無国籍ネットワーク理事)による講演 無国籍の研究と教育に関するアジア地域会議の報告―日本の主要大学シラバスにおける無国籍の可視性の調査結果を中心に

1月25日土曜日、新大久保で開催される多文化共創フォーラムで9月に開催された無国籍の研究と教育に関するアジア地域会議について無国籍ネットワーク理事の三谷純子が報告します。ご関心のある方は、1月17日までに、多文化研究会へお申し込みください。

 

◆講演3:無国籍の研究と教育に関するアジア地域会議

三谷純子
三谷純子

の報告―日本の主要大学シラバスにおける無国籍の可視性の調査結果を中心に

無国籍の研究と教育に関し、アジア地域での協力の促進を目指す会議が、UNHCR、シドニーのピーターマクムリンセンター、バンコクのチュランコン大学の共催で2019年9月にバンコクで開催されました。この会議に参加し、日本の24の大学のシラバスをいくつかのキーワードで比較検索し、多文化社会研究会や無国籍ネットワークの会員から頂いたコメントも加えて発表しました。無国籍は、24大学中16大学のシラバスに登場しません。調査結果と会議での反応、会議の結論の概要を報告します。無国籍への理解を広げるために私たちができることを一緒に考えていきたいです。

 

 

 

 講演者:三谷純子(東京医科歯科大学・早稲田大学非常勤講師。東京大学大学院博士課程。無国籍ネットワーク理事。元UNICEF広報官、元UNHCR第3国定住官。多文化研会員)

*閉会の辞(17:00) 阿部治子

バンコクでの会議にて(2019年)
バンコクでの会議にて(2019年)

*フォーラム終了後、懇親会を予定

「フォーラム」および「懇親会」に参加をご希望される方は、【1月17日(金)】までにお申し込みください。

○参加申し込み先:阿部治子(多文化研事務局)

ab.haruko[@]gmail.com ※[@]を@に変えて送信してください。

[お問い合わせ]多文化社会研究会 https://tabunkaken.com/

 

●第162回多文化共創フォーラム21のご案内(別添のご案内参照)
「統計データで読み解く多文化共創社会」

昨年は、専門分野が異なる参加者が集い、グローバルな視座と経済学的アプローチで統計データを読み解きながら移民政策を考えるフォーラムを展開しました。
2020年初回はアンケート調査の集計や統計データをいかに読み解いていくか、分析結果から問題解決に向けて示唆的な議論を展開したいと思います。
論理・数学的なことは苦手と思い込んでいた学生さんにとっても、情報分析が得意となる転機です。

主催:多文化社会研究会
日時:2020年1月25日14時~17時(13時30分開場)
会場:カイ日本語スクール本校(新大久保駅徒歩3分)http://www.kaij.jp/location/
会費:当研究会会員・学生は無料、それ以外は1000円
締切:【1月17日(金)】までにお申し込みください。
*申込先:阿部治子(多文化研事務局)
ab.haruko[@]gmail.com ※[@]を@に変えて送信してください。

*配布資料1:川村・万城目「外国人集住都市会議群馬・静岡ブロック調査報告書」
*配布資料2:UNHCR, the Peter McMullin Centre on Statelessness and the Social Research Institute of Chulalongkorn University.“Researching and Understanding Statelessness in Southeast Asia:The Role of Academic Research and Education.” Bangkok, 25-26 September 2019
*参考文献:川村・郭・貫・原著『統計データで読み解く 移動する人々と日本社会-ライフサイクルの視点から情報分析を学ぶ』ナカニシヤ出版2013
*新刊紹介:芹澤健介『となりの外国人』マイナビ新書2019年12月
*総合司会:大野勝也(日本大学大学院文学研究科社会学専攻博士前期課程)
*開会挨拶:茅野礼子(作家。女性史研究家。多文化研会員)

◆基調講演:外国人住民の高齢化に関する調査結果と分析からの実証的研究

日本における在留外国人数は、273万1093人(2018年12月)、その中で65歳以上の外国人の総数は、17万5789人、6.6%となっています。
統計データに着目すると外国人集住都市会議会員都市においても高齢化率は増加しています。
群馬・静岡ブロックでは外国人住民を対象としたアンケート調査を実施しました。
膨大なデータを集計・クロス集計分析し、外国籍住民の高齢化の課題を発見し、解決の道を議論しましょう。
非正規雇用で働いている方が45.8%で、介護保険について75.6%の人がわからないと答えています。

講演者:万城目正雄(東海大学教養学部人間環境学科准教授。多文化研理事。専門:国際経済学)
コメンテーター:貫 真英(城西大学経済学部准教授。多文化研理事)
コメンテーター:二文字屋修(予定)(NPO法人AHPネットワークス執行役員)

◆講演2:なぜ「やさしい日本語」が必要なのか―自治体職員研修から見えること

「やさしい日本語」が一般に知られるようになり、自治体も外国人住民対応の改善のため地道に努力をしています。
2011年から神奈川県内で自治体職員対象に80回余り実施してきた「やさしい日本語」研修経験をもとに、現場での受容をめぐって課題を共有しましょう。

講演者:坂内泰子(神奈川県立国際言語文化アカデミア教授。多文化研理事)
経歴:カリフォルニア大学客員研究員、国文学研究資料館共同研究員、実践女子大学、成蹊大学、東京大学文学部非常勤講師。2003年神奈川県立外語短期大学に着任。『つながるにほんご―かながわでともにくらす』(共著2012)、教材『つながるにほんご別冊活動ガイド』(共著2014)、教材『やさしいにほんごでつながるコミュニケーション・シート』(共著2018)など多数。

◆講演3:無国籍の研究と教育に関するアジア地域会議の報告―日本の主要大学シラバスにおける無国籍の可視性の調査結果を中心に

無国籍の研究と教育に関し、アジア地域での協力の促進を目指す会議が、UNHCR、シドニーのピーターマクムリンセンター、バンコクのチュランコン大学の共催で2019年9月にバンコクで開催されました。
この会議に参加し、日本の24の大学のシラバスをいくつかのキーワードで比較検索し、多文化社会研究会や無国籍ネットワークの会員から頂いたコメントも加えて発表しました。
無国籍は、24大学中16大学のシラバスに登場しません。調査結果と会議での反応、会議の結論の概要を報告します。
無国籍への理解を広げるために私たちができることを一緒に考えていきたいです。

講演者:三谷純子(東京医科歯科大学・早稲田大学非常勤講師。東京大学大学院博士課程。無国籍ネットワーク理事。元UNICEF広報官、元UNHCR第3国定住官。多文化研会員)

*閉会(17:00)
*フォーラム終了後、懇親会を予定
「フォーラム」および「懇親会」に参加をご希望される方は、【1月17日(金)】までにお申し込みください。
○参加申し込み先:阿部治子(多文化研事務局)
ab.haruko[@]gmail.com ※[@]を@に変えて送信してください。
〇問い合わせ先:阿部治子(多文化研事務局)
080-4439-7559(直通)

 

 

ロヒンギャ問題の写真展・講演会のお知らせ

12月10日は世界人権の日ー71年前の国連総会で世界人権宣言が採択された日です。この理念を空虚なものとしないためにも、私たちと変わらずそこにある生活を虚心坦懐に見つめ、再考する機会になれば幸いです。写真展・講演会併せてお気軽にご来場ください。

 

・写真展「Us~学生が見たロヒンギャ~」(入場無料)
「難民」はただ「かわいそうな人々」か。異なる境遇の人々を他者化していないだろうか。そのような思いからUs(私たち)という題名をつけました。(城内さん)
展示の方法にも一工夫施してあります。
日時:12/10~12/17(15日日曜日は休館)
10:00~18:00
場所:27号館ワセダギャラリー(小野梓記念講堂上)
写真家:
城内ジョースケ(早稲田大学在学中)
2018年3月にロヒンギャの人々と邂逅し、不条理に疑問を持つ。ミャンマー、バングラディシュでの手記と写真を元に卒業研究を執筆中。
鶴颯人(立命館大学在学中)
2018年春にミャンマーにあるロヒンギャの村を訪問したことをきっかけに、ロヒンギャ問題の取材を始める。立命館大学新聞デジタル部で「ロヒンギャへの道」(https://ritsumeikanunivpress.com/02/13/177/)を連載。

・講演会 (予約不要・入場無料)
無国籍やロヒンギャの問題についての数少ない専門家であるお二人をお招きして、それぞれの見地をお話しいただきます。
日時:12/14
14:00~16:00(開場13:40)
会場:早稲田大学3号館502教室
講演者:上智大学総合グローバル学部教授 根本敬先生
在日ビルマロヒンギャ協会 Zaw Min Htut氏
テーマ:
根本先生「ロヒンギャ問題の歴史的背景をたどる」
Zaw Min Htut氏「国内外のロヒンギャ難民の状況~無国籍の視座から~」

講演者プロフィール
根本敬教授
専門はビルマの近現代史。著書に『抵抗と協力のはざま』(岩波書店)、『物語ビルマの歴史ー王朝時代から現代まで』(彩流社)、『アウンサンスーチーのビルマー民主化と国民和解への道』(岩波書店)、その他多数。

Zaw Min Htut氏
ヤンゴン大学在学中に民主化運動に参加。治安当局からの拘束の危険を感じ、来日。2002年に日本で初めて難民認定される。国内外のロヒンギャのため、現在まで精力的に活動している。

「『われわれは無国籍にされた』— 国境のロヒンギャ —」 写真展 (国際開発学会&人間の安全保障学会2019共催大会で開催)

今年の東京大学駒場キャンパスで開催される国際開発学会&人間の安全保障学会2019共催大会のサイドイベントとして、在日ビルマ・ロヒンギャ協会、無国籍ネットワーク、無国籍ネットワークユースの巡回写真展「『われわれは無国籍にされた』— 国境のロヒンギャ —」を開催します。難民の問題も主要なテーマとして扱われる学会で、国境地域にある難民キャンプに暮らすロヒンギャ難民の姿を映し出した作品を展示します。

場所:東京大学駒場Ⅰキャンパス

 ( 東京都目黒区駒場3丁目8−1)KOMCEEast B1Fホワイエ

会期:2019年11月16日(土)~17日(日)
時間: 2019年11月16日(土)9:00~18:15
    2019年11月17日(日)8:30~17:40
共催:HSF(人間の安全フォーラム)、BRAJ(在日ロヒンギャ協会)、無国籍ネットワーク、無国籍ネットワークユース

後援:東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構・持続的平和研究センター(RCSP)、東京大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム(HSP) 公式HP:https://stateless-network.com/?p=2180

学会自体は入場料がかかりますが、このサイドイベントは入場料はかかりません。

写真家とロヒンギャの方によるトークセッションのスケジュール

11月16日(土)
11時15分~35分;トーク➀
13時20分~40分;トーク➁
17時40分~18時;トーク➂
 
11月17日(日)
10時15分~35分;トーク➀ 
11時15分~45分;トーク②
13時00分~13時20分;トーク③
16時30分~16時50分;トーク④

写真展の企画について

本企画は、無国籍者を支援する特定非営利活動法人・無国籍ネットワークが早稲田大学(2018年12月)、群馬県館林市(2019年6月)において開催した写真展「『われわれは無国籍にされた』―国境のロヒンギャ」(写真:狩新那生助氏・新畑克也氏)の巡回展を、人間の安全保障学会学生部会・上記無国籍ネットワーク・在日ビルマ・ロヒンギャ協会(BRAJ)・特定非営利活動法人「人間の安全保障」フォーラム(HSF)の共催により、本共催大会のサイドイベントとして開催するものである。なお、本企画は持続的平和研究センター(RCSP)の後援を受ける。

本企画の目的は、来場者に、現在バングラデシュなど国外の難民キャンプやビルマ(ミャンマー)の国内避難民キャンプで、悲惨な状況に置かれているロヒンギャの現状を伝えること、そして当該問題に関心がある様々な人々の間に交流の機会を創出することであり、写真の展示に加えてBRAJのメンバーや狩新那氏・新畑氏を招いたトークセッションを設けている(トークセッションのタイムテーブルについては、大会プログラムに記載)。さらに、パンフレットの配布やパネルの設置を通して、BRAJ・無国籍ネットワーク・HSF、各団体の活動について紹介する。

周知のように、ロヒンギャは主にビルマ(ミャンマー)西部のラカイン州に暮らすイスラム系少数民族であり、軍事政権により国籍を奪われて以降無国籍の状態に留め置かれ、長年にわたって差別と迫害を受け続けている。これまで、特に2017年の衝突以降、多くの人々が隣国バングラデシュを主とする国外に逃れているが、バングラデシュの難民キャンプの受け入れはすでに限界を迎えつつあり、ロヒンギャの人々は劣悪な環境下での生活を余儀なくされている。本企画においては、写真家である狩新那生助氏・新畑克也氏が、国境付近のキャンプの中でも世界最大規模のクトゥパロン難民キャンプやビルマ(ミャンマー)の国内避難民キャンプで撮影したものから、展示する作品を選択する。なお、上述のとおり本企画は無国籍ネットワーク・BRAJ共催の写真展の巡回展であるが、同写真展は、日本在住のロヒンギャの当事者団体であるBRAJとの密接な関係のなかで実現した。写真家の両氏が現地を訪問した際も、BRAJの協力を得ている。狩新那氏撮影分の作品については、同氏の近著「クトゥパロンの涙―難民キャンプで生き抜くロヒンギャ民族―」(2018年、柘植書房新社)と「ナフ川の向こうに―バングラデシュで生き抜くロヒンギャ民族―」(2017年、柘植書房新社)から選んだものが展示される。新畑氏の撮影時期は2017年と2018年、狩新那氏は2014年と2017年である。

他方、1980年代以降、日本に逃れてきたロヒンギャも徐々に増加しており、現在、250人から300人程度が国内に居住していると推定される。そのほとんどが群馬県館林市に集住しており、多くが難民認定を受けたり、在留特別許可を得た人やその家族であるが、就労資格がなく不安定な仮放免の状態である場合もある。HSFでは、当時館林市に暮らしていたロヒンギャ女性の協力を得、2017年7月に、ロヒンギャの子供たちを対象とした学習支援プロジェクトを立ちあげた。現在も館林市内の公民館において、隔週で学習支援活動を展開しており、各回数名から十数名の子ども(未就学児から中学生まで)の参加がある。彼らの多くは日本で生まれた日本語話者であり、日本の学校に通学し、日本語を用いて勉強している。本企画では、こうしたHSFの活動や市内の子どもたちの様子等についても、差し支えのない範囲で紹介していく。

ロヒンギャ難民について

ビルマでの迫害が一層高まった2017年から大量のロヒンギャが村を焼かれ、虐殺を逃れるためにバングラデシュの国境を渡りました。UNHCRによるとその数は70万人を超えると言われています。ロヒンギャに対する差別や迫害と暴力は今始まったことではなく以前からバングラデシュに逃れたロヒンギャ難民の数と合わせると現在キャンプやその周辺に住んでいるロヒンギャ難民はUNHCRの推計では130万人もいると言われています。いくつもある国境付近のキャンプの中でもクトゥパロン難民キャンプは世界最大規模のキャンプです。今回の写真展で展示する作品はクトゥパロン難民キャンプで撮影されたものと一部はビルマにある国内避難民(IDP)キャンプで撮影されたものです。

ロヒンギャは人種・宗教・民族による理由から長年にわたる迫害を受け続け、世界のあらゆる国へと逃れていきました。ミャンマー連邦共和国の以前の軍事政権により国籍を奪われ、無国籍の状態に置かれ、今もそのことが難民危機の重要な課題となっています。1980年代後半から日本に庇護を求める人もおり、これまで日本で難民申請をした者は120人程度いると言われています。難民認定や在留特別許可が与えられた者は100人近くいます。呼び寄せられた家族、日本で生まれた子ども、まだ在留資格が与えられていない方を含め、250人から300人のロヒンギャが日本に住んでいると推定されています。多くのロヒンギャは日本の群馬県館林市に集住しており、市民社会の一員として長年にわたって暮らしてきました。

This year as a side event for the JAHSS・JASID Joint International Conference

【写真家】Photographers

狩新那生助(かりにいな しょうすけ)フリーランス・フォトグラファー

フリーランス・フォトグラファーとして何度もビルマとバングラデシュの国境地域を訪れています。

著書には「クトゥパロンの涙―難民キャンプで生き抜くロヒンギャ民族―」(2018年)と「ナフ川の向こうに―バングラデシュで生き抜くロヒンギャ民族―」(2017年)。いずれもバングラデシュ国境付近にあるクトゥパロン難民キャンプとその周辺に住む人たちの生活の様子を撮った作品です。

今回の写真展では両方の写真集から選んだ作品を展示します。

Shosuke Kalinina has visited the border region of Burma and Bangladesh many times as a freelance photographer and at this exhibition we will be displaying photos taken in 2014 and in 2016 (published in 2017 and 2018 respectively), both inside and in the surrounding areas of the Kutupalong refugee camp. His publications include 「クトゥパロンの涙―難民キャンプで生き抜くロヒンギャ民族―」[Tears of Kutupalong: Rohingya People Enduring Life in a Refugee Camp] (2018) and 「ナフ川の向こうに―バングラデシュで生き抜くロヒンギャ民族―」[Beyond the Naf River: Rohingya People Surviving in Bangladesh] (2017).

新畑克也(しんばや かつや)ドキュメンタリー・フォトグラファー

2017年にミャンマー(ビルマ)国内(シットウェのIDPキャンプ)で撮った写真と2018年にバングラデシュ側のクトゥパロンで撮影した写真から選んだものを展示します。ビルマとバングラデシュの両方に住むロヒンギャの生活の様子を撮った作品です。

ミャンマー祭り2019『日本・ミャンマー交流写真展』優秀賞

Katsuya Shimbata has been visiting Rakhine State as a documentary photographer in recent years. He has taken photos of Rohingya living inside Burma in Rakhine state in 2016 and has also visited the Kutupalong refugee camp in Bangladesh in 2017. At this exhibition we are displaying works taken in Kutupalong refugee camp, and those taken in a camp inside Burma for internally displaced people (IDPs).

He received an Award of Excellence for his work displayed at the Japan Myanmar Photo Exhibition at the 2019 Myanmar Festival in Tokyo.

 

 

無国籍の人々と歩んだ10年とこれから ―無国籍ネットワーク10周年記念・出版記念シンポジウム―

プログラム

1.無国籍ネットワークのあゆみ

2.出版記念と連続セミナーのまとめとして、山村医師と当事者との対談。

山村淳平・陳天璽共著『移民がやってきた−アジアの少数民族、日本での物語』

3.基調講演 新垣修教授(ICU)『無国籍のこれまでとこれから』

4.無国籍の当事者、専門家、ユースなどによるラウンドテーブル

 

場所:早稲田大学11号館710教室 MAP

時間:15:00~17:00

※イベントの後に懇親会を開催する予定。詳細は当日口頭で説明する。

予約:フォーム

Poster PDF

山村淳平・陳天璽共著『移民がやってきた−アジアの少数民族、日本での物語』出版記念について 出版社リンク)

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山村淳平医師の連続セミナーの内容をまとめ、山村医師と無国籍ネットワークとが協力して編集した著書の出版記念。山村先生の10年以上に及ぶ日本に暮らす難民申請者や強制移動を経験したアジアの様々な国から逃れて来日した人たちに寄り添って支援してきた実践から出来た信頼関係がこのプロジェクトのベースにある。その関係から無国籍ネットワークと共に2年にわたって連続セミナーの形でトークイベントを行い、その内容をまとめたものだ。さらに、日本の難民申請制度事態に関するデータとそれについての分析と解説を加えている。今の日本に滞在する移民(強制移民や庇護希望者/難民、無国籍者)が直面する様々な問題について知るための重要文献の一つとなるだろう。さらに、多くの場合、日本に庇護を求めて来た人が出身国では少数民族や宗教的マイノリティーであることに着目することで、一つの民族や宗教的アイデンティティを中心とする国民国家のナショナル・アイデンティティに関するイデオロギーがマイノリティーの集合的なアイデンティティを抑圧し、迫害し、かれらが国外へと避難するように追い詰める状況を取り上げている。「移民がやってきた」理由は、多くの場合、本国で少数民族やマイノリティーとして生きることが許されず、迫害の対象となり、日本に庇護を求めることになったからなのである。

 

無国籍ネットワーク10周年記念について

陳天璽(ララさん)が10年前に知り合いや他の無国籍の当事者、弁護士等に声をかけて発足した無国籍ネットワーク。小さなボランティア団体として、地道にしかし誠実に活動を続けてきた。無国籍の方に寄り添い、その経験について聞くというのを活動の中心としてきた。その経験に基づいた情報をトークイベントなどを通して発信することで、無国籍者の状況やかれらが抱える問題を引き起こす日本の制度上の問題を指摘してきた。また、法律相談を通して、無国籍者の抱える法的な問題について話を聞き、速やかに弁護士と当事者とを繋げて個々の問題の解決に向けて貢献してきた。また、弁護士、学者、活動家と連携して無国籍と関連する問題(難民申請者、仮放免、収容)について情報発信と議論ができる場を設けてきた。特に、当事者自身の語りの場を設けることに務めてきた。ボランティア団体としてずっと活動を続けてこられたのは、当事者と活動を支えてくれた会員や賛助会員、メーリスに登録された方々を始めとするすべての人のおかげでもある。その応援と支援に対しても感謝の気持ちを込めて今回の10周年記念を開催したい。

 

 

 

 

 

 

【無国籍と日本】連続講座のご案内

無国籍ネットワーク成立10周年の今年、無国籍をテーマにした講座やイベントが相次ぎ開かれます。

なお、7月(毎週土曜日)は早稲田大学オープンカレッジにおいて「無国籍と日本」と題する連続講座が開かれます。

無国籍ネットワークの理事や運営委員、関係者などが講師を務めます。

ぜひ、皆さんも奮ってご参加ください。詳細は以下をご覧ください。

https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/46254/

https://www.wuext.waseda.jp/

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